
平凡学生の雨宮夕日は、お隣の女子高生・さみだれ(救世主かと思いきや実は地球破壊を企む魔王)に惹かれて忠誠を誓い、軟弱騎士ながらも成長を遂げる。
やがて、精霊アニマが覚醒し、泥人形との数々の戦いを乗り越え遂にビスケットハンマーを破壊し、魔法使いアムニスにも勝つ!
残るは小さな魔王さみだれの望みだけ!
新感覚ご近所ストーリー、大人気シリーズが堂々完結!
アニメ化 原作漫画
平凡学生の雨宮夕日は、お隣の女子高生・さみだれ(救世主かと思いきや実は地球破壊を企む魔王)に惹かれて忠誠を誓い、軟弱騎士ながらも成長を遂げる。
やがて、精霊アニマが覚醒し、泥人形との数々の戦いを乗り越え遂にビスケットハンマーを破壊し、魔法使いアムニスにも勝つ!
残るは小さな魔王さみだれの望みだけ!
新感覚ご近所ストーリー、大人気シリーズが堂々完結!
コメント
惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)
やっぱりこれくらいの長さだと、
飽きなくていいですね。
とりあえず面白かったです。
すごい普通な感じのキャラなんだけど、ちょっとずれたとこがあって、
それが親近感というのか、違和感なく読めたなー
惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)
と言ってもラスボスは前巻で倒したからこの巻で描かれるのは裏ボスとの戦い、そしてそれらを倒した後の物語
まずはアニムスの死に様から。
院長先生の「神様」発言から暴走を始め、誰にも止められないまま地球を壊し続けたアニムス。
そんな彼はアニマによって地に縫い付けられようやく暴走を止める
このシーンでの注目ポイントはやはりアニムスの転生先についてか。
これまでの描写、そして前世の業を償うのに500年掛かるというアニムスの発言。
つまりはそういうことだよね
転生先でアニムスは望んだ通り全てを知る者になったというのに、そこで知ったのは全知など下らないということだった
稲近が遺言としてアニムスへ「私達は人間だ」と届かないと判っている言葉を送った背景を考えると、どれだけ稲近が前世の業を悔いているかが伝わってくる。
死に際にアニムスが言った通り、稲近は500年掛けて自分が全知の神ではなく無知の人であると悟り、前世の業を償ったのだろうね
アニムスが消えた後から始まるのは物語の裏に隠されていたもう一つの物語。
仲間たちの前で地球をぶっ壊すと宣言したさみだれ、それを支える夕日。
これに対し、南雲と八宵が立ちはだかるのだけど、二人はアニムスを相手にしたように倒すつもりはない。
止めるつもりで居る。
対する夕日も二人を倒すつもりはない。
力を使い切らせれば良いと考えている
何故なら夕日は自分一人でさみだれを止めるつもりで居たから。
ここに来て夕日の真意が明かされ、さみだれ視点で夕日の心情変化が語られるシーンは鳥肌モノだったな
騎士としてさみだれに最も早く出会った夕日。
9巻では過去にも出会っていたことが明かされる。
更にこの二人は一緒に成長してきた。
というより、夕日はさみだれと過ごす内に少しずつさみだれの為のヒーローになっていった。
思い悩むさみだれに言葉をかけたり、さみだれの願いを叶えるために共に行動してきた。
それでいて、さみだれが母との距離に悩み逃げようとした時には彼女と同じ距離を飛んだ上でさみだれが家へ帰れるように手を繋いであげた
思い返してみると、夕日は時間を掛けて少しずつさみだれに相応しい男になっていたのだと判る。
ただ、そんな夕日でもあまりに強すぎるさみだれを止めることは叶わなくて
元から地球所有の願望が有ったさみだれ。
それだけであれば別の幸福を与えれば彼女は止まったかも知れないが、却ってその幸福感が病によって人生が早く終わると決まっている残酷さをさみだれに突きつけてしまう。
余計にさみだれは止まれなくなってしまう。
だからさみだれを止めようと思えば、それは物理的な強さではなくて、単純にそれらの残酷さを越えても手にしたいと思えるような幸福をさみだれに示すことだったのだろうね
夕日がどれだけ強くなっても、ノイが黒龍を継いでもそれだけではさみだれの孤独に届かない。
だからこそ他の騎士達が力を合わせて更に夕日が高く飛べるようにする必要がある
さみだれよりも高く飛び、その上で「ぼくがついてる」「一緒に生きて一緒に死のう」と夕日は優しく告げる。
誰にも手に出来ない地球の所有を望んださみだれは、地球よりも大切だと思える夕日を手に入れることでようやく止まるわけだね。
この一連の流れは二人の関係の集大成と言えるもの
こうやって美しく纏まったのだから、物語としてはここで終わって良い筈なのだけど、63話から始まるのはアフターストーリー。
それも何年か経ってとかではなく、戦闘直後の後日談
他の騎士達はパートナーの獣との別れを悲しんでいるというのに、それ以上に夕日と三日月が望むのは最高潮に到達した自分たちの強さを確かめ合うこと
ラスボスも倒して、裏ボスも止めて、間髪入れずに男同士の殴り合いが始まる展開は斬新すぎる(笑) しかも何時間も続くものだから、他の騎士達は終わるのを待たされるというちょっと間の抜けた光景。
と言うか、三日月勝っちゃったよ、物語の主役に。
まあ、そんな光景を見たことで太陽は「大人になれば楽しいことがあるんだ」と気づけたから良い…のか…?
そして、それらの遣り取りが終わった後は解散となるのだけど、未来を手にした彼らが約束するのはお花見をしようとのこと。
また、解散時の遣り取りが普通に日常のワンシーンのようにもなっているのに加えて、夕日が自宅に帰って寝るまでの工程が描かれている。
ラスボスを倒した後の光景としては珍しいものだが、これによって夕日達がかけがえのない日常や未来を取り戻したのだと変則的な方法で伝わってくる。
また、ノイやアニマ達が居なくなった喪失も同時に伝わってくるというのがまた……
そうして最終話で描かれるのは本当の後日談。
アニマによる幾つかのネタバラシ、騎士達のその後の姿、そして奇跡を越えて病を治したさみだれ。
それらの光景はとんでもなく幸福な未来に彼らが辿り着いことを示していると同時にやはりかけがえのない「日常」を手にしたことを表しているようで、穏やかな感動をこちらに伝えてくる
数年振りに読み返したけど、やはり良い作品だな。
また何年か経ったらもう一度読み返そうと思えるくらいに自分の中で人生レベルで思い出の作品となっているように思う
惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)
見事なまでの大団円。
全ての王道を地で行った。
普通に別離で泣けるし。
設定が特殊と独特なタッチが選ぶところだが、文句なし。
全て描ききる展開は賞賛レベル。
惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)
意外と急に出てくるシリアス感にラブコメに戦闘、パワーアップと男子が好きな要素がたっぷりです。
惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)
心にズガーンときた。
これまでも所々で涙するシーンはあったけど、最終巻では始まって数ページから読み終えるまで本当に泣きっぱなしだった。
この漫画の何がここまで心に響いたのだろう。
話自体は超々王道。
ヒロインであり姫であるさみだれとそれを救い出そうとするヒーローであり騎士である夕日の話である。
まずこの漫画は誤魔化すということがない。
それはどういうことかというというとキャラクターの成長、葛藤、苦しみ、悲しみ、人が死ぬということ、行動の理由、etcetc………作中に出てくる要素、その全てを余すところなく描き切っているということだ。
この漫画には12人の騎士と一人の姫、そしてそれを取り巻く何人かの人物が登場している。
それらの登場人物たちの生き様の全てを描き切っているて勢いや雰囲気で誤魔化すということをしないのだ。
だからこそこのキャラクターは何が楽しくて笑っているのか、何が悲しくて泣いているのか、何に怒って何を欲しているのか、それらが強く伝わってくる。
だから一見すると単なる爽快バトル漫画のようであるこの漫画は、実際は一話目から最終話に至るまで非常~に丁寧な心理描写や綿密な伏線を経た物語構成によって成り立っているのだと思う。
だからこそ物語の終演がこうも心に迫る。
なんというかこの作品は全10巻のどれひとつとして、どの1ページとして欠けていい部分が存在しないと思う。
物語の全体が本当に完成された作品として出来上がっているのだ。
この10冊で最高に綺麗に完結している「惑星のさみだれ」という物語なのだ。
漫画としても、物語としてももはや文句のつけようのない紛れもない最高の作品だった。