
少女の想いは涙に染まり 少年の希いは胸を焦がす――浅野いにおが紡ぐ、青春の断章。
ついに完結!
海辺の町に暮らす平凡な中学生・小梅と、内向的な同級生・磯辺。
幾度も身体を重ねるうちに、小梅は次第に磯辺への想いを募らせる。
しかし、磯辺は泣きすがる小梅を突き放し、心を閉ざす――。
二人の心はすれ違ったまま、今、季節は夏を迎える。
映画化 原作漫画
少女の想いは涙に染まり 少年の希いは胸を焦がす――浅野いにおが紡ぐ、青春の断章。
ついに完結!
海辺の町に暮らす平凡な中学生・小梅と、内向的な同級生・磯辺。
幾度も身体を重ねるうちに、小梅は次第に磯辺への想いを募らせる。
しかし、磯辺は泣きすがる小梅を突き放し、心を閉ざす――。
二人の心はすれ違ったまま、今、季節は夏を迎える。
コメント
うみべの女の子 2 (F×コミックス)
いや、いにおさん、あんた、すげぇーよ。
うみべの女の子 2 (F×コミックス)
なぜ水の流れていく先、そう海という生命のスープの近くで起きる思春期の青く輝きながらも同時に愚かで傷つく季節は僕らをとらえてはなさい。
ここではないどこかへいけるわけでもなく。
世界の端っこのような場所で行き止まりのような水辺の町で。
少年の起立した性器が少女の瑞々しい性器の中で何度も絶頂を迎えても彼らはどこにもいけはしない。
せめて、瞬間の熱だけが性器と性器という個人の空洞の中で擦れて脳が焼き切れるような快楽の中で失われればいい。
そして彼や彼女は離れていく、快楽と共に芽生えた感情も置き去りにして、そしていつかまたその海辺で会うのかもしれない。
だけどもあの日のような熱量も快楽ももう手には入りはしないだから。
そんなことわかってるんだって、そうそんな事は知っているんだ。
だけどね、そうあの海辺の町で。
うみべの女の子 2 (F×コミックス)
うみべの女の子 2 (F×コミックス)
見失ってしまう時期のことをゆっくりと解体して
見せられた全編に圧巻だった。
心だけでも、体だけでも不完全で
どんなに体を重ねても、すり抜けていくような
充足しない気持ちの真意がなんなのか、
小梅への答えを最後のシーンに込めたところが
すごく素敵だった。
磯辺も幸せになってくれるといいなぁ。
うみべの女の子 2 (F×コミックス)
哀憐の重圧は暖かかったのに、記憶が美化されずに生きたために存在が兄の思念体になってしまった。
諭しておきながら己を赦してやれなかったのは、それの重要性を一番よく知っていたからだ。
悔やみ続けているからだ。
そして愛があったから、なるべく傷付かないように傷付けられた。
許してやれた。
振り返らなかった。
際限なく共に過ごせなくても、記憶と心根は不変であると分かっていたからだ。
不可視で未知な葛藤を抱擁したまま、刹那的な快楽の終までの距離を測れないことは分かっているのに、それでしか得られない物があまりに大きすぎた。
手軽に欲求を消化出来る身体が便利なことは理解が易かったが、満たされることが無かった。
解が分かるのに、分からない振りをしていた。
愛より前に愛しさを手に入れるべきだった。
シーグラスのような些細な愛しさを集めてできたのが愛だって、失ってからじゃ気付くのが遅すぎた。
探しても見つからない愛しさ、所々の仕草の愛しさ、強い言葉と信念への愛しさ。
その起源を知ろうともしなかった己の愚鈍さが、好きだったあなたを殺してしまった。