信長のシェフ ドラマ化 原作漫画 2023.10.08 津田宗及のもとを訪れた明智光秀は、ケンが謀反を察知していることを知り、敵対することを決意する。一方、秀吉の陣にたどり着いたケンは、本能寺の変を阻止するため、真実を打ち明ける決意をし…。 レビューを見る 購入・お申し込みはこちら
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス) 小寺(黒田)官兵衛とケンのコンビがなかなかよかった。それと小早川隆景と毛利輝元も。輝元は無才の才を感じる大人物的な描き方で好感が持てて、まあありえない展開ながら物語としては一番面白くなるやり方。この流れから清水宗治切腹による手打ちがイマイチ見えてこないけれども……もはや本筋ではないから描かれないだろう。 それにしてもケンの才を知り尽くしている明智光秀は手強い。作品史上最後にして最強の好敵手。 「はむ?」絶望的な状況下、楓さんがかわいすぎる。。。 ケンのクソ鈍感な勘違いもひどすぎる…… 残すところ長くてもおそらくあと2巻、早ければ次巻で最終回を迎えそうなのだけど、本来知り得ない未来を秀吉が知ってしまった本能寺の変、そしてついに伝え歴史に直接干渉する禁忌を犯してしまった(いやまあ、ずっとめちゃくちゃ干渉し続けてるけど……)ケンの長い半生の物語がいったいどんな結末を見せるのか気になりすぎる…… 「はむ?」こんな切迫したクライマックス巻なのにハムが全てを持っていってしまってるヮラ
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス) 平成時代のシェフ・ケンが戦国時代にタイムスリップし、織田信長の料理人になるというタイムスリップ物である。タイムスリップ戦国グルメ絵巻と銘打たれている。 単なる未来人のタイムスリップではなく、シェフという専門的な技能を有している人物をタイムスリップさせることで料理ネタを登場させ、物語に奥行きを与えている。戦国時代には存在しない原材料を工夫する物語にもなっている。この点で医者を幕末にタイムスリップさせた村上もとか『JIN-仁-』に重なる。 長編漫画のタイムスリップ物はタイムスリップというSFよりも重厚な歴史ドラマを描く傾向にある。タイムスリップは物語の導入部に過ぎず、その後の物語はタイムスリップした過去の時代で進む以上、歴史ドラマを重厚にすることは当然の成り行きである。この場合に現代に戻りたいという意識や自分がタイムスリップした意味を問うというタイムスリップ物の定番展開は邪魔である。 この点で同じくタイムスリップ物である石井あゆみ『信長協奏曲』の主人公は現代に戻りたいという意識が乏しい点で異色であった。これに対して『信長のシェフ』では記憶を喪失しており、タイムスリップしたという自覚も欠けている。これによって歴史ドラマを存分に楽しめる。 タイムスリップ物は歴史のIFを楽しむ作品であるが、タイムスリッパーの歴史介入によって歴史が大きく変わってしまうと物語の収拾がつかなくなる。『信長のシェフ』は主人公の行動によって史実として知られている歴史通りになっていく。未来を変えるタイムスリップではなく、『ドラえもん』のような予定調和型のタイムスリップ物である。 『信長のシェフ 35』ではケンは本能寺の変を防ごうとする。歴史を変えようと積極的に動く点で序盤とは異なる。しかし、本能寺の変は阻止できなさそうである。ここでも秀吉を動かした結果、大返しがスムーズに進んだと主人公の行動によって歴史通りの結末となりそうである。 『信長のシェフ 35』には「戦争はゲームと異なる」との言葉がある。これはその通りである。人間の感情は重要である。ゲーム感覚は人間性の対極にある。 『信長のシェフ』の興味深い点は、羽柴秀吉を目付きの悪い俗物に描いているところである。一般の歴史物では天才・信長を最も理解できた人物として秀吉を描く。これに対して『信長のシェフ』では主人公を信長の理解者とするために秀吉が凡人に映った。しかし、『信長のシェフ 35』ではケンを理解し、信長に忠実である。 秀吉は朝鮮出兵など晩年に大きな汚点を残した。それでも信長の家臣時代の秀吉は好意的に描かれることが多かった。晩年は耄碌したと説明されるが、一人の人間として一貫性のある描き方ではない。『信長協奏曲』では完全に腹黒い秀吉になっている。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』や『どうする家康』の秀吉も腹黒い。新しい秀吉像に着目したい。
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス) 一方で”信長を殺した男”も読んでるから、秀吉の造形の違いに苦笑。ちなみに”協奏曲”も前者寄りやね。なんで、本作においても、どこでその本性を現すのかってのに目が行ってしまう。歴史のifが成り立つかどうかも、そこにかかってる気がする。そんな風に、次の展開が楽しみな今巻でした。
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス) 一方で”信長を殺した男”も読んでるから、秀吉の造形の違いに苦笑。ちなみに”協奏曲”も前者寄りやね。なんで、本作においても、どこでその本性を現すのかってのに目が行ってしまう。歴史のifが成り立つかどうかも、そこにかかってる気がする。そんな風に、次の展開が楽しみな今巻でした。
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス) 小寺(黒田)官兵衛とケンのコンビがなかなかよかった。それと小早川隆景と毛利輝元も。輝元は無才の才を感じる大人物的な描き方で好感が持てて、まあありえない展開ながら物語としては一番面白くなるやり方。この流れから清水宗治切腹による手打ちがイマイチ見えてこないけれども……もはや本筋ではないから描かれないだろう。 それにしてもケンの才を知り尽くしている明智光秀は手強い。作品史上最後にして最強の好敵手。 「はむ?」絶望的な状況下、楓さんがかわいすぎる。。。 ケンのクソ鈍感な勘違いもひどすぎる…… 残すところ長くてもおそらくあと2巻、早ければ次巻で最終回を迎えそうなのだけど、本来知り得ない未来を秀吉が知ってしまった本能寺の変、そしてついに伝え歴史に直接干渉する禁忌を犯してしまった(いやまあ、ずっとめちゃくちゃ干渉し続けてるけど……)ケンの長い半生の物語がいったいどんな結末を見せるのか気になりすぎる…… 「はむ?」こんな切迫したクライマックス巻なのにハムが全てを持っていってしまってるヮラ
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信長のシェフ 35 (芳文社コミックス)
それと小早川隆景と毛利輝元も。
輝元は無才の才を感じる大人物的な描き方で好感が持てて、まあありえない展開ながら物語としては一番面白くなるやり方。
この流れから清水宗治切腹による手打ちがイマイチ見えてこないけれども……もはや本筋ではないから描かれないだろう。
それにしてもケンの才を知り尽くしている明智光秀は手強い。
作品史上最後にして最強の好敵手。
「はむ?」
絶望的な状況下、楓さんがかわいすぎる。
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ケンのクソ鈍感な勘違いもひどすぎる……
残すところ長くてもおそらくあと2巻、早ければ次巻で最終回を迎えそうなのだけど、本来知り得ない未来を秀吉が知ってしまった本能寺の変、そしてついに伝え歴史に直接干渉する禁忌を犯してしまった(いやまあ、ずっとめちゃくちゃ干渉し続けてるけど……)ケンの長い半生の物語がいったいどんな結末を見せるのか気になりすぎる……
「はむ?」
こんな切迫したクライマックス巻なのにハムが全てを持っていってしまってるヮラ
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス)
タイムスリップ戦国グルメ絵巻と銘打たれている。
単なる未来人のタイムスリップではなく、シェフという専門的な技能を有している人物をタイムスリップさせることで料理ネタを登場させ、物語に奥行きを与えている。
戦国時代には存在しない原材料を工夫する物語にもなっている。
この点で医者を幕末にタイムスリップさせた村上もとか『JIN-仁-』に重なる。
長編漫画のタイムスリップ物はタイムスリップというSFよりも重厚な歴史ドラマを描く傾向にある。
タイムスリップは物語の導入部に過ぎず、その後の物語はタイムスリップした過去の時代で進む以上、歴史ドラマを重厚にすることは当然の成り行きである。
この場合に現代に戻りたいという意識や自分がタイムスリップした意味を問うというタイムスリップ物の定番展開は邪魔である。
この点で同じくタイムスリップ物である石井あゆみ『信長協奏曲』の主人公は現代に戻りたいという意識が乏しい点で異色であった。
これに対して『信長のシェフ』では記憶を喪失しており、タイムスリップしたという自覚も欠けている。
これによって歴史ドラマを存分に楽しめる。
タイムスリップ物は歴史のIFを楽しむ作品であるが、タイムスリッパーの歴史介入によって歴史が大きく変わってしまうと物語の収拾がつかなくなる。
『信長のシェフ』は主人公の行動によって史実として知られている歴史通りになっていく。
未来を変えるタイムスリップではなく、『ドラえもん』のような予定調和型のタイムスリップ物である。
『信長のシェフ 35』ではケンは本能寺の変を防ごうとする。
歴史を変えようと積極的に動く点で序盤とは異なる。
しかし、本能寺の変は阻止できなさそうである。
ここでも秀吉を動かした結果、大返しがスムーズに進んだと主人公の行動によって歴史通りの結末となりそうである。
『信長のシェフ 35』には「戦争はゲームと異なる」との言葉がある。
これはその通りである。
人間の感情は重要である。
ゲーム感覚は人間性の対極にある。
『信長のシェフ』の興味深い点は、羽柴秀吉を目付きの悪い俗物に描いているところである。
一般の歴史物では天才・信長を最も理解できた人物として秀吉を描く。
これに対して『信長のシェフ』では主人公を信長の理解者とするために秀吉が凡人に映った。
しかし、『信長のシェフ 35』ではケンを理解し、信長に忠実である。
秀吉は朝鮮出兵など晩年に大きな汚点を残した。
それでも信長の家臣時代の秀吉は好意的に描かれることが多かった。
晩年は耄碌したと説明されるが、一人の人間として一貫性のある描き方ではない。
『信長協奏曲』では完全に腹黒い秀吉になっている。
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』や『どうする家康』の秀吉も腹黒い。
新しい秀吉像に着目したい。
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス)
ちなみに”協奏曲”も前者寄りやね。
なんで、本作においても、どこでその本性を現すのかってのに目が行ってしまう。
歴史のifが成り立つかどうかも、そこにかかってる気がする。
そんな風に、次の展開が楽しみな今巻でした。
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス)
ちなみに”協奏曲”も前者寄りやね。
なんで、本作においても、どこでその本性を現すのかってのに目が行ってしまう。
歴史のifが成り立つかどうかも、そこにかかってる気がする。
そんな風に、次の展開が楽しみな今巻でした。
信長のシェフ 35 (芳文社コミックス)
それと小早川隆景と毛利輝元も。
輝元は無才の才を感じる大人物的な描き方で好感が持てて、まあありえない展開ながら物語としては一番面白くなるやり方。
この流れから清水宗治切腹による手打ちがイマイチ見えてこないけれども……もはや本筋ではないから描かれないだろう。
それにしてもケンの才を知り尽くしている明智光秀は手強い。
作品史上最後にして最強の好敵手。
「はむ?」
絶望的な状況下、楓さんがかわいすぎる。
。
。
ケンのクソ鈍感な勘違いもひどすぎる……
残すところ長くてもおそらくあと2巻、早ければ次巻で最終回を迎えそうなのだけど、本来知り得ない未来を秀吉が知ってしまった本能寺の変、そしてついに伝え歴史に直接干渉する禁忌を犯してしまった(いやまあ、ずっとめちゃくちゃ干渉し続けてるけど……)ケンの長い半生の物語がいったいどんな結末を見せるのか気になりすぎる……
「はむ?」
こんな切迫したクライマックス巻なのにハムが全てを持っていってしまってるヮラ