酔うと化け物になる父がつらい

「夜寝ていると、めちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。
それが人生最初の記憶……」 幼い頃から、父の酒癖の悪さに振り回されていた著者。
中学生になる頃には母が自殺。
それでも酒をやめようとしない父との暮らしに、著者はいつしか自分の心を見失ってしまい…。
圧倒的な反響を呼んだ家族崩壊ノンフィクションコミック。
読後涙が止まらない全11話に、その後の描きおろしを収録。
家族について悩んだことのあるすべての人に読んでほしい傑作。

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コメント

  1. user より:

    酔って奇行を繰り返す父。
    新興宗教信者の母。
    そんな二人の元に生まれた作者は 壊れていく家の中でがむしゃらに未来を見つけていく…。

    普段は小心者で酒に弱く、酔うとベロベロになり奇行を繰り返し、休日は必ず家で仲間と麻雀やりながら酒を飲んで、子供との約束を守らない父親。

    父に奴●のように尽くし、父の世話を献身的にして心をすり減らし、宗教に救いを求めた母。

    母の死後、父は酒と麻雀をやめたけど、仕事と野球に逃避して子供に無関心だった。

    しばらくして、父は酒を再び飲み始め、真理子さんと妹が父の粗相の後始末をした。

    真理子さんは、父の苛立ちが「自分がいつまでもフリーターをしているから」と思って、必死に漫画家としてデビューし、男性とお付き合いすることもあったが、酒もタバコもやらない落ち着いた男性は物足りなく感じて、小説家志望の男性と付き合ったが、彼は酒呑みで嫉妬深く束縛が激しく気に入らないことがあると真理子さんに暴力を振るった。

    知らず知らずのうちに、母と同じ道を歩んでいることに気がついた真理子さんは、彼氏と別れた。

    真理子さんは、父に対して押し殺した怒りや苛立ちや寂しさをぶつけられるようになった。

    真理子さんが末期ガンになった父の世話をする頃、病気のせいもあって真理子さんと父は穏やかな関係になっていた。

    父の死後、「自分が父の酒をやめさせることが出来たかもしれない」と自責の念に苦しみ、気持ちの整理がつかない真理子さんだったが、妹や友人に支えられ、自分のことを大切にしてくれる男性を好きになることが出来た。

    酒呑みの父親への恥から、友人に相談することも出来ず、自分で自分を追いつめてしまう、人に困ったことを相談出来なかったり、心をなかなか開けない偏屈さ、酒呑みの父親と似たような男性に惹かれる生きづらさに気づいた真理子さんが、父との関係を見つめ直し、少しずつ明るい明日に向かう心情の変化が丁寧に描かれていて、心揺さぶるコミックエッセイ。

  2. user より:

    アルコール中毒も毒親の一種だと思う。
    「つらい」という事実に気付くまで時間がかかる。
  3. user より:

    私の母の再婚相手もアルコール依存症で、それまでは暴言止まりだったのが包丁を持ち出してきたところで母と弟妹が夜逃げ(私は他県に嫁いでいた)することで関係は終わった。
    それでもそうするまでに10年以上かかってしまったので、著者が逃げられなかったことも非難できない。
    私は独り暮らしすることで一度は逃げたけれど、それでも男性観や家族観が歪んでいたためトラブルが続きうつ病になって実家に戻ってしまった。
    でもその後縁あって遠く離れたところに住む男性と結婚、義父とほとんど顔を会わせなくてすむようになった。
    けれど今度は私の息子をベタ可愛がりする良きじいちゃんの顔をすることにモヤモヤするようになったし、それに笑顔をむける私自身にもモヤモヤした。
    血がつながっていなくてもアンビバレンスな感情に苦しむのに実の親ならなおのこと親子の呪縛から逃れるのは難しいだろう。
    無理に嫌いにならなくてもいいし、無理に好きにならなくてもいい。
    ただ自分の心の声に素直になれればいつか穏やかな気持ちになれるのではないかなと思う。
    私は「嫌い」だとあらためて認識することで忘れることができたから。
  4. user より:

    後半、父を虐●する自分を正当化するためだけに書かれた感が強すぎて気分悪くなった。
    何よりそれを自覚していないあたり自らもバケモノになっている。
    深淵を覗くとき深淵もまたこちらを覗いている。

    認知の歪みはこうやって生じて伝染していくのだ。
    こわいね。

  5. user より:

     自分の生い立ちと似ているからかもしれませんが、漫画で泣くことなんて滅多にないけど、泣けた。

     作者は、お父さんが亡くなって悲しさも十分あるけど、なんだかんだ精神的に楽になった感じがした。
    不謹慎かもしれないけど、小生も父親が亡くなる時は表面上では悲しいかもしれないけど、正直、自分を苦しめた人がようやくいなくなったという気持ちも持ってしまうのではないかと想像してしまった。

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