チワワちゃん

バラバラ殺人事件の被害者は、みんなの知っている「チワワちゃん」だった。
彼女にはたくさんの友達がいた。
でも本当は誰も彼女のことを何も知らなかった……。
表題作のほか「夏の思い出」「チョコレートマーブルちゃん」など六編を収録した珠玉の短編集。

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コメント

  1. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    「でもチワワちゃんも自分がなんなのかきっとよく分んなかったと思う
    (あたしもそうだもんなんて安易か)」
  2. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    岡崎京子の短編集。

    目次
    LOVE,PEACE&MIRACLE
    夏の思い出
    チョコレートマーブルちゃん
    GIRL OF THE YEAR
    チワワちゃん
    空を見上げるーあとがきにかえてー
    好き?好き?大好き?

    殺されたチワワちゃんの思い出を友人が語っていく中で構成されていくチワワちゃん像。

    社会学的質的研究に頻出する「アイデンティティの多元性論」を地でいくような作品。

    劇的な出来事ーー海の家での一時、花園探し、ガールオブザイヤー、友人の死ーーが起こるのに、起これば起こるほど登場人物も読者もからっぽ感が増していく、岡崎京子が繰り返し描く「退屈」が炸裂している。
    それは後書きで岡崎が述べる「こわいもの」の1つなのだろう。

    それは登場人物が自らの立ち位置ーーマンガの中ーーを把握していることを表す台詞、現代思想用語による作者のコマへの介入、もってまわった言葉使い、引用によって表象されているのではないだろうか。
    (仮説)

  3. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    ある日バラバラにされてゴミ袋に入れられた遺体となってみつかった女の子は、私たちがあの時期いっしょに遊んでいた「チワワちゃん」だったーーー。

    家に泊まりにきたことだってあるのに、考えみれば本名も知らなかったチワワちゃん。
    いつも笑ってたけどときどきさびしそうで、いろんな男の子と寝まくっていて、グラビアモデルからAV女優になって、ちょっとバカっぽくて胸の大きかった女の子。
    でも私たちはいったい彼女の何を知っていたのだろう?
    犯人のわからないバラバラ殺人という題材を、ほろ苦い青春群像劇のように仕上げた異色の作品。

  4. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    間も無く映画公開ということもあり再読。
    というか、もう何度読み返したかわからないくらい。
    「リバーズ・エッジ」とは違った意味で岡崎京子らしさ満載の作品集。

    ふわふわとていた当時の時代感がよくわかる一冊。
    何となく毎日が過ぎていた当時が懐かしい。

  5. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    ああ、95年の空気だな、という短編集。

    物語が終わった後に我々はどこへ向かうべきなのか、ということをいろいろな人が考えていた。
    なんでも無い日常へ戻ろう、と言った人は多かったのだけれど、岡崎京子もその一人だったのだなと確認できた。

    僕らが日常へ戻れたかどうか、はまた別問題。

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