
周囲の人や物事に無関心、無感動な青年、佐藤清高くん。
ひょんな事から、ロハで自動車教習所に通える事になる。
しかし、その教習所は未公認教習所だった。
教習をつうじて周りの少し危ない連中とふれあい、清高くんは変わっていくのか、いかないのか!
映画化 原作漫画
周囲の人や物事に無関心、無感動な青年、佐藤清高くん。
ひょんな事から、ロハで自動車教習所に通える事になる。
しかし、その教習所は未公認教習所だった。
教習をつうじて周りの少し危ない連中とふれあい、清高くんは変わっていくのか、いかないのか!
コメント
全体を通して低いトーンで重い。
でも、何故か登場人物は全員マイペースで無表情で軽い。
田んぼの中の真っ暗な道を自転車で走っていたところ、いきなり車に轢かれてしまう。
轢いたのは地元ヤクザの車、運転していたのは高校のときのもと同級生で中退・ヤクザ入りした轟木くん。
奇跡的に無傷だった清高は、なしくずし的に、「森山中教習所」というフシギな教習所で、運転の練習をすることになる。
どこまでもマイペースな清高と、一見物静かだが無表情に暴力を振るう一面を持つ轟木。
さいしょはかみ合わない2人だが、ユルくてアバウトな教習所の面々と過ごすひと夏のうちに、奇妙な友情が育まれていく。
ドタバタと愉快にすすむかと思えば、じょじょに影が忍びより、さっと嵐がきて、すっきり晴れる。
巧みなストーリーテリングは連作短編小説の味わい。
フリーハンドを多用した絵も味わい深い。
この人のマンガもっと読みたい。
」から。
なんとも不思議な味わいの作品。
明らかに自分がこれまで読んできたマンガの外にあるのに、細かい所の描写には少女マンガの機微に近いものを感じたりして。
あれこれ説明のないのが妙に心地よい。
今どきの若い人は、場の空気を読んだり、密に繋がったりしなくちゃならなくて大変だなあと、常々思っているのだが、こういうマンガが支持されてるってことは、そればっかりじゃないんだなと思った。
まあ当然だけど。
非常に好みの作品。
物語的には恐ろしく淡々と展開していく。
そして基本的に大きな事件や、はっきりとした起承転結は見られない。
あるのはひたすら普通でなんにも起きない「日常」が続くだけ。
ヤクザな轟木くんが足を洗ってカダギに戻る、とかそんなこともないし、清高の家庭が元通り幸せになる、ようなドラマチック展開は全くゼロ。
ただただ「普通」の日常が続く。
でもそれが良い。
現実なんてそんなもんだ。
でも最初から最後まで何も無い日常描いているからこそ何気ない一コマが心に染みる。
昨今流行りの「日常系」とは違い、本当の意味で「日常」を描いた作品だと思う。
何も無い日常でもそれが人生であり、それはそれで面白いものなのかもしれない。
そう思わされる。
他作品も是非読んでみたいところ