
ただのペットボトルを「ばあさんの水筒」と呼ぶおじいちゃん。
他人にとってはどうでもいい物でも、おじいちゃんにとっては、死んだおばあちゃんとの思い出がつまった大切な品物だ。
おばあちゃんがかわいがった老犬シロもまた、かけがえのない存在。
ペットボトルは踏まれてしまったけど、おじいちゃんはそれに怒ることもなく、シロと散歩に出かける。
逝ってしまったおばあさんが残した、たったひとつのもの。
それを慈しむおじいさんと犬の静かな時間…。
収録作品:「むかしむかし」/マタ今度ネ/こあくまとよる/骨董屋さくら堂/しろいくも/ヒミズの丘/夢の国/ぶどう摘み/おウチに帰ろう/はなのはなし/花の咲く道/たまごの水/ホッピーズベア/「在るところへ」


コメント
どのお話も大好きです。
ただ、この人の本領は色使いのような気がしたので、今後に期待。
不思議というかほのぼのというか、現実離れしている浮遊感を抽出した感じ。
特に好きなのは「はなのはなし」
一番印象が強かったのは「ヒミズの丘」
赤ちゃんは神様、という考え方も好きだなぁ。
表題作の他、数編入っていますが、どれも心に響くお話ばかりです。
今後もどんどん活躍して欲しいものです。