
美容整形万能時代を生きる男と女。
第2弾!
美容整形が今よりも安価に、気軽に出来るようになった近未来の日本。
クラスメイトがみんな整形していくなかで一人出遅れてしまった少女の苛立ち、「整形しないこと」をアイデンティティーとして生きる老人の思い、見た目の若さを保ち続けて心の中まで以前のままで抜け出せない女性のささやかな願い、そして人里離れた場所で整形することなくただ日々を暮らしている老女の過去……。
美と若さが大きな価値を持つ世界、その中で取り残されてしまった人々の葛藤を繊細に描きだした読み切り短編集!


コメント
外見的な美しさが普通になっても、センスや愛嬌や知性、あるいはナチュラルであること、あらゆるところで差別化、格付けはなされます。
人間は欲深いので。
誰よりも魅力的な自分を望まずにはいられない。
遺伝や老いを理由に美しさを諦められない。
この有様を悪いとは思いません。
醜いよりも美しい方がいい。
ただ疲れるなと思う。
醜さに怯えながら、魅力的であり続ける労力はどれぐらい?
美への渇望は死ぬまで続く…。
でも、そうしたところで自分も他人も、詰まるところ人は何を見ているのだろうということを感じた。
ありのままの姿ということが逆説的に描かれているというか。
いちばん始めの短編に、美容整形のおかげだろう、おばあちゃんと母と娘が見た目3人姉妹というシーンがある。
さらっと描かれているけれども、なかなかシュールじゃないか。
この漫画はあるはずのものが無かったり有ったりというギャップを楽しむ、そんなことも出来るのではないかと。