アンダーカレント

ほんとうはすべて知っていた。
心の底流(undercurrent)が導く結末を。
夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。
やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。
穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。
映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。
「今、最も読まれるべき漫画はこれだ!
すでに四季賞受賞作で確信していたその物語性と演出力に驚く。
豊田徹也は心の底流に潜む、なにかの正体を求めるように静かに語る。
」――(谷口ジロー)

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コメント

  1. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    “人を理解するということ”
    ただ長く一緒にいるから、たくさん話をしたから、家族だから、、それでも「わかる」ということにはならないんだな…
    哲学的であり、様々な感情を抱かせる作品
  2. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    死にたいと思ったことは無い。
    死のうとしたこともない。

    そんな”能動的”な感情にすらいたらない。

    満足感もない。
    ただなんとなく生きている。

    お腹がすくから食べる。
    眠たくなるから寝る。
    息をしないと苦しいから息をする。

    ただそれだけ。

    ただひたすら虚しい。

    無意識に隠しにしてきたそんな虚無感を意識下から引きずり出されて思い知らされてしまう漫画だ。

  3. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    「珈琲時間」が面白かったのでこちらにも手を伸ばしてみる。

    首を絞められながら水に落ちていくシーンは、静謐で綺麗。
    (不謹慎な表現かも・・・)
    穏やかな絵柄が、物語にリアリティを持たせている。

    この作者のほかの作品はないのかなぁ。

  4. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    物語に大切なものは何かと聞かれたら、その一つに「リズム」と答えたい。
    著者の作品は初めて読んだけれど、回想や風景の差し込み方は映画的であり、細やかに演出されたリズムに乗って物語に没頭することができた。

    大切なものの喪失=不在が、アンダーカレントの姿を明らかにする。
    痛いほど分かる。
    再会の場面で語られた悟の言葉は、かなえの苦悩や不安と比べると掴みどころがなく呆気ない。
    現実もそのようなものかしれない…だからこそ、完璧に理解することは難しくても、相手を分かりたいというその気持ちが尊いのかもしれない。

  5. user より:
    アンダーカレント アフタヌーンKCDX

    アンダーカレント。
    底流。

    ヴィレッジヴァンガードのPOPで「絶対読むべき」とあったので読んでみた。

    旦那さんが突然失踪した銭湯の奥さんの話。

    そこはかとなく漂う喪失感。
    やり場のない悲しみ。

    そういう空気感の描画が秀逸。

    「映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。

    とは上手い褒め方だな~。

    確かに、映画のシーンが頭に浮かぶよう。

    なんか、村上春樹の「ノルウェイの森」を思い出してしまった。

    いや、ぜんぜんストーリーは違うんですけどね。
    喪失感がちょっと似てるかな、と。

    1冊完結で、1時間ちょいで読めてしまいます。

    しっとりした静かな雨の日にでも、この儚さを感じてみてください。

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