
ほんとうはすべて知っていた。
心の底流(undercurrent)が導く結末を。
夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。
やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。
穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。
映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。
「今、最も読まれるべき漫画はこれだ!
すでに四季賞受賞作で確信していたその物語性と演出力に驚く。
豊田徹也は心の底流に潜む、なにかの正体を求めるように静かに語る。
」――(谷口ジロー)


コメント
アンダーカレント アフタヌーンKCDX
読んだあとはしばらくずんと心になにか残ります
アンダーカレント アフタヌーンKCDX
風鈴のすずやかな音色は涼をもたらし、
かまの中の薪はパチパチと火の粉をとばしながら、はぜている。
タイルを磨くブラシの音は心地よいリズムをうみ、
ページをめくるごとにそれらの音は耳に心地よく響く。
そう、だからこそ
音が失われてしまった瞬間、
訪れる静けさはひと際目を引く。
失われた音を、その原因を探ろうと、わたしは目を凝らす。
信じられない程の哀しみが、痛みが、裏切りが、
彼女から彼女の生活から音を奪ってしまったことに愕然とする。
あまりの完成度の高さに驚き
作品の余韻に身を委ねたまま、
わたしは静かに本を閉じる。
アンダーカレント アフタヌーンKCDX
って感じ。
夫婦も所詮他人何だからわからない事だらけだよねってお話。
アンダーカレント アフタヌーンKCDX
決してみんながみんな前に進んでいけるわけじゃないのに、読んでいるうちにふつふつと湧き上がるものがあって、それをなんだろうかと考えると、どうしようもなくて遣る瀬無い想いだった。
だからこそ、サブ爺の最後の言葉が響く。
アンダーカレント アフタヌーンKCDX
ただ長く一緒にいるから、たくさん話をしたから、家族だから、、それでも「わかる」ということにはならないんだな…
哲学的であり、様々な感情を抱かせる作品