ゴーグル

「アンダーカレント」「珈琲時間」というロングセラーを生んだ豊田徹也はじめての短編集。
単行本未収録だった表題作、ファン待望の『ゴーグル』ほか、月刊アフタヌーンにて発表された、感動あり、笑いあり、そのどちらでもない微妙なものありのバラエティー豊かな中短編が楽しめます!

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コメント

  1. user より:

    デビューから10年間の短編を集めた作品集。
    前作の「珈琲時間」と同じく豊田徹也らしい作品ばかりなのだけど、読みたかったのはこれじゃないという印象のも同じ。
    どの話もいい話ではあるけど、行動の動機や考えがいささか表層的。
    どこかで読んだような作品になっているので、もうひとひねりふたひねり欲しい。

    あと、豊田徹也の絵はよく映画的表現と言われて確かにその通りだが、これも必ずしも良いことばかりではないと思う。
    映画という動画での作品と漫画という静止画での作品とでは当然、効果的な演出が違ってしかるべき。
    漫画でいうコマ割り、映像でいうカット割り一つとったって、両者は交換可能ではない。
    にも関わらず、映画的表現をそのまま導入して、漫画としてのリズムを損なう箇所がたびたびある。
    動く絵でこそ活きる表現が、静止画の中に入ったとたん動きを失ってリズムを狂わす。
    こういうところはデビューから最近まであまり変わっていない。

    しかし、つくづく豊田徹也は損な作家だとは思う。
    これだけ批判したものの、他の作家さんであれば純粋によかったと言える。
    でもこの人には「アンダーカレント」がある。
    たぶん僕を含め多くの人が豊田徹也の処女単行本でありいまのところ唯一の長編作品であるアンダーカレントで彼を知り、その後の作品を読んでいる。
    アンダーカレントが基準点というハードルを上げられた状態で、しかも短編集とあっては確かに勝ち目のない戦いではある。
    しかし、だからこそここでもう一度長編に挑んでほしいというのが多くの読者の望みなんじゃないか。

  2. user より:

    世界のトヨダの短編集。
    描かれた時期が疎らで、デビューからの軌跡をたどるのに良い一冊になっています。

    表題作「ゴーグル」だけでなく「ミスター・ボージャングル」「とんかつ」「海を見に行く」、シリアス系の作品は家族のお話。
    どれも違うのですが、根本には家族の苦しみと葛藤が共通しています。
    家族だから、家族なのに…悪意が無くても苦しめあうその関係に明確な救いを用意はしていませんが、すっきりと読むことが出来ます。

    良く練られたネーム、セリフ回しに背景、そして伏線とヒント。
    どれも丁寧で魅力的でした。

    「スライダー」みたいなバカ話も面白い。
    アフタはいい作家を見つけたものです。

  3. user より:

    細い線のこまかな描写すや、光や陰の雰囲気が好き。

    『とんかつ』のポークカツレツの薄くて細い衣なんかもすごくイイ。

    『古書月の屋買取行』のわずか2ページの含みとオチの感じも好きだ。

  4. user より:

    ひさびさに気持ちが落ち着く漫画を読みました。

    この人、作品少ないけど、どれも深くてしみじみした内容と雰囲気で、好きなんです。

    この本を含めてやっと三冊。
    しばらく新作をみてないけど、漫画はもう辞めてしまったのかな…と思ってたら、この本が出ました。
    もっと読みたいけれど、無理して描くのは難しい作風だとも思う。

    気長に待とう。

  5. user より:

    いやダサい。
    ダサすぎるでしょ。
    みんなこれなら宮本輝読んだ方がいい。
    むしろ最近の村上春樹が宮本輝化してることがよくわかった。
    よしもとよしともとみたいな顔だけど、線は今敏っぽい。
    本当にどこが面白いのか全くわかんなくて怖い。
    海エンドロールみたいな「海を見に行く」はまだ…。
    でも「とんかつ」セリフ多すぎる!
    細かいけど「大変なとき力になれなくて」って「大変なときに力になれなくて」か「大変な時、力になれなくて」では?悩んでる時に悩んでるコマいちいち入れるのタルい。
    これ、出た当時よんで全然わかんなくて相変わらずわかんなくて、たぶんずっとわかんない。
    マンガなんもわからんので偉い人これの面白さ教えてください。
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