
ヴァイキング達が跋扈する11世紀北欧を舞台にトルフィンが本当の戦士を目指す物語。
父親の仇を討つために過ごした幼少期、奴隷として農場で過ごした青年期を経てトルフィンはヴィンランドへの渡航を本格的に模索するようになる。
北海最強の武力集団・ヨーム戦士団の居城・ヨムスボルグを中心にバルト海が戦火に包まれたヨーム継承戦争にまきこまれたトルフィンだが、辛くも戦争を生き抜いた。
東ローマ帝国への交易で莫大な資金を調達したトルフィン達一行はアイスランドに帰郷。
故郷のアイスランドで結婚式を挙げたトルフィンとグズリーズはヴィンランド移住計画の賛同者を募る。
そして、ついに約束の地・ヴィンランドへ辿り着く。
ヴィンランド開拓を進めるトルフィン達の前に、先住民族のウーヌゥ人が現れ、動揺するアルネイズ村の一行。
ウーヌゥ人と友好を望むトルフィンだが、イーヴァルなど一部の人間はウーヌゥ人との交流に懐疑的。
しかも、イーヴァルは禁止されている「剣」を持ち込んでいた。
一方、ウーヌゥ人の長老ミスグェゲブージュは「儀式」を行い、トルフィンらノウド人がもたらす破滅の未来を予知する。
そんな中、グズリーズの妊娠が発覚、そしてついに、ヒルドは憎しみを解放し、トルフィンを赦すことを決意する。
大いなる希望と一抹の不安を宿し、ヴィンランドの麦は燦然と輝く。


コメント
ヴィンランド・サガ(27) (アフタヌーンKC)
トルフィンは好きなのですが、彼の考え方が絶対という描き方をされていたら苦手な雰囲気の作品になっていたと思うので反対派も一理あるように描いてくれるのはありがたい。
イーヴァルが先住民の腕を切り落とした件、確かにヒルドのいう通り「余計な事」なのですが、そう考えられるのはトルフィンが10倍強いということを知っている人だけ。
トルフィンが強さを開示しなかった(武力の誇示による抑止力を否定した)ことは失敗ではと暗に示してしまっているのはなんとも。
ヴィンランド開拓はもう史実通り失敗が目に見えてきてしまいましたが、物語としてはどこを落としどころにするのか注視したい。
ヴィンランド・サガ(27) (アフタヌーンKC)
今回は戦争と共存について。
容易に今の世界の状況が思い浮かぶし、考えさせられる。
ヴィンランド・サガ(27) (アフタヌーンKC)
トルフィンは好きなのですが、彼の考え方が絶対という描き方をされていたら苦手な雰囲気の作品になっていたと思うので反対派も一理あるように描いてくれるのはありがたい。
イーヴァルが先住民の腕を切り落とした件、確かにヒルドのいう通り「余計な事」なのですが、そう考えられるのはトルフィンが10倍強いということを知っている人だけ。
トルフィンが強さを開示しなかった(武力の誇示による抑止力を否定した)ことは失敗ではと暗に示してしまっているのはなんとも。
ヴィンランド開拓はもう史実通り失敗が目に見えてきてしまいましたが、物語としてはどこを落としどころにするのか注視したい。
ヴィンランド・サガ(27) (アフタヌーンKC)
今回は戦争と共存について。
容易に今の世界の状況が思い浮かぶし、考えさせられる。
ヴィンランド・サガ(27) (アフタヌーンKC)
信頼と交渉、融和と妥協、理解と寛容。
現代日本が皆、考えるべきテーマが凝縮されている一巻。
その上で、文明と自然という相反が胸を焼く。
「歴史に学ぶ」をここまで見事に描いた物語は実に稀で、クールジャパンの結晶と言える。