
ド派手な刺青(いれずみ)。
ヤクザのくれたピストル。
中学の卒業証書。
茶沢さんとの、溺(おぼ)れるセックス。
そして、「自分にしか見えないバケモノの姿」……!
憎き実父を手にかけたせいで、「おまけの人生」を歩むことになった住田。
「世の中で一番悪い奴を成敗する」という目標にすがり、もはや命をつなぐのみ。
「普通の人生に戻れる」チャンスに揺れつつも、パーフェクトな絶望に向けてひた走りゆく、彼の両手に残ったものは――!
青春残酷物語、ついに完結!
映画化 原作漫画
ド派手な刺青(いれずみ)。
ヤクザのくれたピストル。
中学の卒業証書。
茶沢さんとの、溺(おぼ)れるセックス。
そして、「自分にしか見えないバケモノの姿」……!
憎き実父を手にかけたせいで、「おまけの人生」を歩むことになった住田。
「世の中で一番悪い奴を成敗する」という目標にすがり、もはや命をつなぐのみ。
「普通の人生に戻れる」チャンスに揺れつつも、パーフェクトな絶望に向けてひた走りゆく、彼の両手に残ったものは――!
青春残酷物語、ついに完結!
コメント
自分的にはこっち。
哲学的にも完成度的にもこっち。
二十代の頃に入れ込み、何度も読んだ作品だったが、
そのうち所持していること自体ががしんどくなり、
手放してしまった。
が、今でも染み付いている物語。
一度取り憑かれてしまったら、
人間はこうも逃れられないのか。
残された茶沢さんの気持ちを想うと居た堪れない。
日見ず。
救いようのないラストだけど、
もちろん幸せな結末を願ってはいたけれど、
この終わり方、正直好きです。
主人公の住田はその一生にいったい何を見ていたのか…?
ある事が多い。
笑いと恐怖を感覚する神経は
同一だからだ。
両者は紙一重であり根本で繋がって
いる。
古谷実も破壊的なギャグでムーブメントを巻き
起こした「稲中」以降の作品において人生という
最高のホラーショーを描き出している。
未来への
漠然とした不安、焦燥、諦念、絶望。
主人公は酷な現実から逃れられず親を殺す。
ラストは否定する向きもあるが突き放した完結が
余韻を持たせ作品の完成度を高めた。
読んでも明るくはなれません。
むしろ絶望的になります。
でもその絶望の無限ループでもがく住田が素敵。
ラストはネタバレするから秘密だけど、とにかく「絶望」。
何度目か分からん。
映画のヒミズを観て読み返してみたくなった。
やはり傑作である。