
「じゃーな、西宮(にしみや)」。
硝子(しょうこ)を庇って大けがを負い、眠り続ける将也(しょうや)。
前を向くと決めた硝子は、絶望の中、壊してしまったものを取り戻そうと動き出す。
バラバラになった仲間たちの「こえ」にそっと耳を澄ませる――。
繋がる想い。
そして、再開した映画作り。
時を刻み始めた彼らの世界に、待ち受ける未来は――。
映画化 原作漫画
「じゃーな、西宮(にしみや)」。
硝子(しょうこ)を庇って大けがを負い、眠り続ける将也(しょうや)。
前を向くと決めた硝子は、絶望の中、壊してしまったものを取り戻そうと動き出す。
バラバラになった仲間たちの「こえ」にそっと耳を澄ませる――。
繋がる想い。
そして、再開した映画作り。
時を刻み始めた彼らの世界に、待ち受ける未来は――。
コメント
いままで紆余曲折がありここでようやく一つの答えを見つけた将也。
不安もあるけど希望も感じられる終わり方で、言ってしまえば中途半端な終わり方とも捉えられますが今後も彼らの人生は描かれなくても続いて行くんだなということを意識させられ、最後までとことんリアルな人間関係の描写を追求した面白い漫画だと思いました。
大笑いできるギャグやハラハラしたアクションといった面白さとは全く違う、突き刺さるような衝撃を受けました。
本当にこの漫画は万人に読んで欲しい作品です。
残酷な子供の描写が非常に上手で、非常に心が痛み、苦しくなる。
この本を読んで感じたことは数えきれない程たくさんあるけれど、それを言葉で表すのは非常に難しい。
幾度となく感動した場面があったけれど、それが怒りなのか、喜びなのか、悲しみなのか、安堵なのか分からない。
個人的に最も魅力があったキャラは植野さんだった。
非常に不器用で、真っすぐなキャラ、うまく際立たせているなぁと感じた。
基本的にはどのキャラも非常に丁寧に描かれていた。
とは言え不満(?)な点もある。
終盤からの展開が非常に速すぎるように感じた。
なぜあんなにも焦って終わりを迎えてしまったのか。
もう少し掘り下げてほしい場面や個所があった。
特に川井さん、真柴くん、竹内先生に関してはもう少し背景を描いて欲しかった。
とにもかくにも本当に素晴らしい本だった。
大垣…行こう。
聾唖の少女をいじめてしまったことで、今度は逆にいじめにあう主人公が、再会した少女との関係を回復していくドラマなのだが、物語は二人の関係の回復にのみ焦点があてられていくのではなく、二人をとりまいていた仲間たちの誰もが実は「声を発することができていなかったのだ」というところにテーマがあるのがミソ。
聾唖のヒロインは、声を出せる者たちが「声を出さないこと」で行き詰まるコミュニケーション不全の姿をあぶりだす触媒となり、やがて二人を取り巻く友人たちが、隠していた本音を「声に出して」ぶつかりあっていく様が圧巻。
いじめによって奪ってしまったヒロインの人生を取り戻すために生きようともがく主人公が、最後にたどりついた境地が、自分が彼女のために何かをしてあげるという関係ではなく、自分が生きていくための手伝いをしてくれる相手であることを彼女にお願いするということで、ふと、お互いが生きていくために手伝いをしていかないと成り立たないのが人間同士なんだな、と当たり前に思っていたことを、実はほんとは良くわかっていなかったことに気づかされてしまった。
聾唖の少女にだって「声を出していることが考えていることのすべてじゃない」こともあるし、当たり障りなく付き合う術としての他人に関心を持たないという生き方や、相手が障がい者だって恋敵なら許さないと真向から「嫌い」と言ってのける生き方。
本作は、アニメっぽい親しみのわく絵柄とそれぞれにコミカルなところがあるキャラ造形で、多彩な人と人の関わり方を、テーマの深さからはちょっと想像できない明朗さの中に描いていくことに成功している。
それにしても最近のまんがの書き手の問題意識の多くが、幼少の頃のディスコミュニケーションにあることをつくづく思い知らされる。
自分も含め「分別のある」大人が、震災後「キズナ、キズナ」としたり顔で語るのを、「そんなものは地震が来る前からとっくに奪われてたし」と思っていた子供(や大人も)たちがどれだけいたのだろうか? それでもそういう社会をとにかく生きていかなければいけないと、前を向いていく本作の主人公とヒロインと仲間たちの聲の形に共感する。
関係ないことにこの最終巻になってから気がついたけれど、永束君が誰かに似ているけどいったい誰にだろうと思っていたら、「僕のヒーローアカデミア」の峰田君だった。
髪型だけ? ラスト3ページはとても印象的(硝子ちゃんの一番のかわいいショット)。
それまでにあったすべてのことが「救われた」感じがした。
不思議な気持ちになる漫画。
葛藤した事が、未来への道に繋がっている様な。
第三者目線では、石田が悪い事をしたからでしか無いのだが。
結局は、好きだから西宮にイタズラをしてたって事なのかな。
よくわからん。
他人と仲良くする事に勇気が持てるような、逆に怖くなる様な。
傷つけられたり、傷つけたり、そういう事ってお互い様じゃん。
って思ってる自分は植野タイプなのかな。
世の中には色々なタイプの人がいて、自分はどれだけ他人の事を理解できているのか。
でも、自分は他人に理解されたくなんか無いし、知られる事が気持ち悪いとも思うけど。
この漫画を読み終わる前の自分と、読み終わった後の自分では、何かしらの価値観が変わった気がする。
不思議な漫画でした。