
「じゃーな、西宮(にしみや)」。
硝子(しょうこ)を庇って大けがを負い、眠り続ける将也(しょうや)。
前を向くと決めた硝子は、絶望の中、壊してしまったものを取り戻そうと動き出す。
バラバラになった仲間たちの「こえ」にそっと耳を澄ませる――。
繋がる想い。
そして、再開した映画作り。
時を刻み始めた彼らの世界に、待ち受ける未来は――。
映画化 原作漫画
「じゃーな、西宮(にしみや)」。
硝子(しょうこ)を庇って大けがを負い、眠り続ける将也(しょうや)。
前を向くと決めた硝子は、絶望の中、壊してしまったものを取り戻そうと動き出す。
バラバラになった仲間たちの「こえ」にそっと耳を澄ませる――。
繋がる想い。
そして、再開した映画作り。
時を刻み始めた彼らの世界に、待ち受ける未来は――。
コメント
どのキャラクターにもしっかり良い面と悪い面があってそれがリアルで人間らしすぎるから、キャラクターとして好き!
って素直に思いにくいのかなぁ、とか。
映画を観てから漫画を読んだので、映画とけっこう違う展開があって驚きました。
映画はあくまで主役二人の物語だったけど、漫画は他の人たちの視点のお話も時折挟まれていることでより各登場人物の気持ちだとか、どんな価値観なのか、ということが知ることができました。
人におすすめしたい漫画か、と聞かれると何とも言えないんですが、目を逸らしちゃいけないことがたくさん詰まってる漫画だな~~…と思います。
ポイントはみんなで作る映画で、その中で、新しい葛藤が生まれたりしながら、最終的には痛みの中から新たな光明が生まれてくる。
人間が古くなればなるほど、中途半端に世渡りが好きになって、徹底的に悩み抜いて、自分と向き合って、って機会が少なくなりがちだと思うけど、そんな中、こういう作品を通して思索に耽るってのも、なかなかにオツな体験でした。
前巻が鬱だっただけに、今回のパーッと道が開けていく感じというか、光が照らされていく感じに救われました。
みんながみんな仲良くニコニコとかじゃなくて、少しずつわだかまりもあるんだけど、それでも共に生きていく、っていう。
それぞれのたくましさに心打たれた。
これからもきっと大変だけど、一歩ずつ一歩ずつ、苦労して苦悩しながらも、前に進んで行ってほしいです。
石田将也は小学生の時に、聴覚障害者の転校生西宮硝子を苛め、硝子は転校、将也はその後ずっとイジメに遭う。
高校生になって再会した彼らの心の襞を、作者は丁寧に写し取る。
イジメや聴覚障害だけでは無く、硝子の妹は不登校だし、将也の姪はハーフだ。
そして2人の親は片親である。
登場人物たちは何らかの「障害」を負っている。
友人たちを含めて悪人は1人も居なくて、ただ将也にとってちゃんと相手の聲が聞こえない人物は全部バツ印や顔付きで表現される。
そして友人たちも実は、1人ひとり「周りのホントの聲が聞こえない障害者」であることが、作品全体を通して明らかになる。
将也のバツ印が剥がれるのは、この作品全体を通してでしかあり得なかった。
振り返って見て、私の学校時代にこういう作品が必要だったのか、考えてみる。
お前が鈍いだけだ、ともいわれるかもしれないが、私の時にはこんな陰湿なイジメも、片親も、ハーフも居なかった。
だけど、友だちの気持ちがわからない問題は、いつも深刻だったし、恋の問題もあったと思う。
ただそれはマンガでは描かれることはなかった。
マンガはそこまで成熟していなかったし、不良や貧困問題の方が深刻だった。
だからこの作品は、現代だからこそ生まれた作品であり、記憶しておいていい作品だと思う。
アニメ映画がヒットしている。
アニメを観たからこの作品を読んだのだが、アニメでは到底わからなかった真柴や植野の気持ちや、西宮の自殺未遂のホントの気持ちも、今回やっと納得がいった。
ただ、アニメは全7巻をよくぞあそこまで纏めたという意味ではちょっとすごいとは思った。
このマンガを読んで改めて思う
ふたりのショーちゃんが、心を支え合い、手をひいて前に進むことができるようになって、本当に良かったと思う