
「じゃーな、西宮(にしみや)」。
硝子(しょうこ)を庇って大けがを負い、眠り続ける将也(しょうや)。
前を向くと決めた硝子は、絶望の中、壊してしまったものを取り戻そうと動き出す。
バラバラになった仲間たちの「こえ」にそっと耳を澄ませる――。
繋がる想い。
そして、再開した映画作り。
時を刻み始めた彼らの世界に、待ち受ける未来は――。
映画化 原作漫画
「じゃーな、西宮(にしみや)」。
硝子(しょうこ)を庇って大けがを負い、眠り続ける将也(しょうや)。
前を向くと決めた硝子は、絶望の中、壊してしまったものを取り戻そうと動き出す。
バラバラになった仲間たちの「こえ」にそっと耳を澄ませる――。
繋がる想い。
そして、再開した映画作り。
時を刻み始めた彼らの世界に、待ち受ける未来は――。
コメント
その頃に「今一番面白いと言っても過言ではない」というような感想を書いたが、最終巻まで読み終わった今、「ほら、やっぱり面白かった」という気分だ。
主人公やヒロインが直面するいじめや、人間関係の描写は読者の心をえぐり、ひきずり出すほど生々しく、誰もが経験したことのあるであろう「気まずい感覚」を思い起こさせる。
そして彼らが人間関係という見えない敵に立ち向かっていく様に、どうしようもなく心揺さぶられるのだ。
ディスコミュニケーションと小中高という狭い閉塞感あるコミュニティでの人間関係を生々しく掘り起こす。
持論、ダメなら遠く逃げて持ち直した方がいいと思ってるけど、本書は、向き合って相手は変わらないかもしれないけどせめて自分は変われるよねって話。
逃げて持ち直せれば逃げたままでいい。
けど本書の主人公のように、逃げたまま、トラウマがずっと追いかけて肥大するばかりで行き詰まってしまったら、もう立ち向かって戦うしかない。
立ち回りが下手くそでも、怖くても、踏み込んで希望を掴みたくさせてくれる内容でした。
久しぶりに感動した。
未来までの階段
それぞれの仲間の旅立ちや成長が描かれ、過去巻を読み返してまたこの巻を読むといろいろと発見できそうな仕組みがつまっているように思う。
けど、前半が前半だっただけに違和感がありスッキリはしない。
等身大の彼らだったと思う。
読み始め、登場人物がどこか生理的に好きになれないようなクセのある人物ばかりでモヤモヤしながら読み進み、それがまた味わいとなっていった。
美しくなくて泥くさくて、読み応えがあった。