聲の形

「じゃーな、西宮(にしみや)」。
硝子(しょうこ)を庇って大けがを負い、眠り続ける将也(しょうや)。
前を向くと決めた硝子は、絶望の中、壊してしまったものを取り戻そうと動き出す。
バラバラになった仲間たちの「こえ」にそっと耳を澄ませる――。
繋がる想い。
そして、再開した映画作り。
時を刻み始めた彼らの世界に、待ち受ける未来は――。

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コメント

  1. user より:

    聴覚障害を持つ女の子が健常者に苛められてそれでも逆境に負けず…と言うお話かと思いがちだろう、そう言う作品では、ない。
    誰にでも起こりうる一瞬にして強者が弱者に陥れられ、孤独を選ぶ話だ。
    孤独である事を賛美もしないし、否定もしない、ただ、人間関係は集団の中で変化し、個人対個人で隠蔽され、非常に見えにくいものであると言う事、見えにくさにうつむいて見ないままで生きていくのもその人の生き方、俯いた頭を上げさせる人が必ず現れるとは限らないのが現実。
    自分の事をまず自分で解らないと人の事など解る筈がない。

    ここに登場する少年・少女・大人たちは、心底互いを信じている訳ではないかもしれないが、関わろうとすることを止めなければ人間関係は完結する事なく、結論を出す事無く続くのだ、と言う物語だった。

    結弦の存在が一服の清涼感を与えている。
    これがなければかなり気持ち悪い性格の子ばっかで、物語の本筋を見失って読んだかもしれんなぁ。

  2. user より:

    漫画という枠を超えていると思う。

    最初は、クセのある絵とイジメの当事者を擬似体験しているような息苦しさで辛かった。
    いじめる側からいじめられる側への突然の転換。
    加害者の無邪気な悪意とそれを受け止める側の悲劇が、この漫画の一つの醍醐味だと思う。

    それにしてもなんと閉鎖的な世界か。
    後半になるに従い、主人公を取り巻く世界が少しずつ広がるが、もっと大人や他者が交われば、ここまで傷は大きくならないのではないだろうか。

    一方でこの漫画を読むと、親の出来ることは限られていることにも気づく。
    たとえいじめられてもそれをやり過ごすだけのメンタルの育成とか、最後まで味方でいるとか、それくらいのものだ。

    結局は本人が少しずつ自分や世界を変えていくしかない。

    そういうことを本気で考えさせられる本だった。

  3. user より:

    新聞の書評で見かけ気になってたところ、次男が全巻持ってることが判明。
    日曜日の夜にイッキ読み。
    一巻のイジメ描写に気分が悪くなりつつ、最後は普通の青春恋愛モノっぽい終わりであった。
    大体、飛び降り事件あたりでグダグダだし。
    昨今のイジメ事情を見ている十代には響くモノがあるのかもしれない。
    となると、小学校の陰湿なイジメが身近にあるのか心配になってしまう。
    他人の気持ちを考えることは、面倒でカッコ悪いなんて思うような人間にはなって欲しくない!
  4. user より:

    なんか締めに入っちゃったなぁってのがちょっともったいなかったかな。

    結局川井さんのぶりっ子は放置?
    いじめの問題では川井さんみたいのがタチ悪いと思うんだけど…。

    石田と西宮さんの関係もぼかしちゃうし~

  5. user より:

    終わってしもうた…。

    前巻が鬱だっただけに、今回のパーッと道が開けていく感じというか、光が照らされていく感じに救われました。

    みんながみんな仲良くニコニコとかじゃなくて、少しずつわだかまりもあるんだけど、それでも共に生きていく、っていう。

    それぞれのたくましさに心打たれた。

    これからもきっと大変だけど、一歩ずつ一歩ずつ、苦労して苦悩しながらも、前に進んで行ってほしいです。

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