
’絆’というの名のもとに優しさを差し出されると、黒田カナは「仲間になれない」と思ってしまう――。
そして警察官なら誰しもが持つはずの正義の心と、番記者、住人、被害者……それぞれの正義。
これは、いくつもの正義が交錯する中で事件を解決するために、不作五人衆の一人とされた彼女が、自分の「正義」を貫き通していく物語である。
ドラマ化 原作漫画
’絆’というの名のもとに優しさを差し出されると、黒田カナは「仲間になれない」と思ってしまう――。
そして警察官なら誰しもが持つはずの正義の心と、番記者、住人、被害者……それぞれの正義。
これは、いくつもの正義が交錯する中で事件を解決するために、不作五人衆の一人とされた彼女が、自分の「正義」を貫き通していく物語である。
コメント
責任感、矜持、尊厳。
いろいろなものが悪意で、無意味な悪意で塗りつぶされてゆくのが、とてつもなく重く暗い。
この物語の主人公にカナを持ってきたのが、それに拍車をかけている気がする。
「ハコヅメ」の登場人物は、皆が己の仕事に対して露悪偽悪的な面を見せながらも、心の底には曲げられない揺るがない理念や信念を持っていて、それを新人の川合の成長を通じておもしろおかしく伝えているように思います。
その中でも、淡々として要領よくこなしているカナが、追い詰められ潰されてしまうというのは、落差が強く事件のやるせなさも相まって、物語を重く暗くしています。
そもそも冒頭の「岡島災害」の件から、この物語の暗さを予見していたように思う。
あの事件の顛末というか裏側にこんなことがという話なんですが、9巻までの人間なので、とんでもないこと人間関係があるのだ、という衝撃。
この過去をもつカナが、万事要領よくこなし、つながりすぎない人間関係を築いてきたのは、自己防衛のためだったのかと気づく。
多数の「正義」に潰された過去をもつ彼女が、多数の「正義」の側に立ちたいと思ったのは、深くつながらない何かと繋がりたかったのでしょう。
そのつながりは要らないけども、つながることに興味はある、という中途半端な立ち位置が、今回の事件で究極に追い詰められてしまった精神状態になったのか。
山田のようにバカであれば、よかったのに。
ことはそう単純ではないだろうけど、どうしてもそう思ってしまうよ。
バカは偉大。
なんというか、お仕事コメディでのほほんと読んできた「ハコヅメ」が、別章のせいで気楽に読むことが怖くなってきた。
9巻以降、どんな事件が起こるのか。
どんな過去が明かされるのか。
覚悟が必要になるとは。
どんなことがあっても、日々は続くし明日はやってくる。
明日が明るい日だと決まってはいない。
であるならば、明後日が明るい日だと思って、明日とは違う明日が来ると思って進むしかない、のかなぁ。
その積み重ねが、明日であることを信じさせてくれるのかなぁ。
ラストを見て、そう思った。
面白い
悔しいけど最高
本当に名作だと思います。
しんどくなる