
雨の日の遊園地で偶然乗り合わせた観覧車に落ちた落雷。
育児放棄気味の母に育てられていた少年、明神湊(みょうんみなと)・小5と犯罪者・黒松(偽名)は心と身体が入れ替わる。
黒松の裏社会の通称「首折リ」として警察、ヤクザに追われ続けた湊(ニセ黒松)は逆襲に転じ妹・渚を取り戻す。
一方、自分をはめた悪徳刑事の弱みを掴んだ黒松(ニセ湊)は少年の体のまま彼との対決を目論む。
その悪徳刑事は汚名を背負って銃で殺された湊の父親の相棒だった。
無関係に見えた2人の人生が過去を起点に交錯する。
「僕だけがいない街」の三部けいが描く究極の入れ替わりサスペンスついに完結。


コメント
正直なところ駆け足での完結だなぁと感じざるを得ないのですが…(作者の別作品と比べると、背景・真相の描写が薄いので)。
それでもこの複雑な話が破綻なくまとまっているのは見事だと思います。
特に湊達の母親の真実。
てっきり単なる育児放棄かと思っていましたが…。
その辺のもったいないなと思う所を除くと、ひたすら緊張感のある展開が続き、ハラハラし通し。
黒松はともかく、双葉、そして湊がどうなるかホントに分かりませんでした。
そして決着。
…最終的に黒松に救いはあったと思います。
そしてそれを気づかせてくれたのは「似ている」湊。
そもそもの入れ替わりは一体何だったのか、という謎は残りますが、もしかすると黒松を止める・救うための何らかの意思だったのかもしれないな、と思うのでした。