夕凪の街 桜の国

昭和30年、ヒロシマを舞台に一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。
最もか弱き市井の人たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか。
こうの史代が描く渾身の問題作。

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コメント

  1. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    うまいなぁ、嫌だな、つらいなぁ。

    夕凪の光をうけて、まだ暖かいコンクリートのに座り込む

  2. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    8月に入り猛暑が続きます。
    今も外は雷と大雨。

    70年前の昭和20年8月6日、その日も暑い日であったと聞きます。
    戦局は既に大勢が決まり、何のための原爆による無差別な破壊であったのか。
    戦後の体制を見据え、終結をただ急ぐための惨禍。
    多くの人が今も苦しむ歴史の事実を忘れてはいけない。

    随分前に読んだ、こうの史代さんの作品。
    戦争当時から2世代の家族のそれぞれの人生。
    戦後広島の夕凪の街に生きた皆実と、今の東京、桜の風景に暮らす七波。
    広島出身のこうの史代さんが、独特のペン画の細いタッチで描いています。
    「この世界のかたすみで」と同じく、視点は過酷な人生にも、生きることに正直な人々の姿。

    「荒神」も今月末には出版されるようです。
    こうのさんのカットが入ってることに期待!

  3. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    原爆の投下を通して、戦争の影が音も立てずにそっと日常生活に入ってくる様を見た。
    声も発しなければノックもしない訪問者の気配を感じながら、これは何が起きているのだろうと、読んでいる最中も読み終わった後もずっと考えていた。

    反戦を声高に叫ぶより、平和の尊さを吹聴してまわるより、政治性やイデオロギーを漂白して、戦争のもつ暗い影を何気ない日常のとなりにそっと位置づける。

    多くの人々から支持を得るのはこういう理由だと思った。

  4. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    「その〈週間ポスト〉に北野武の(東日本大震災についての)インタビューが載っていた。

    “「二万人が死んだ一つの事件」じゃなくて、「一人が死んだ事件が二万件あった」”」
    (桜庭一樹『本のおかわりもう一冊』より)

    この漫画は、まさにその、死んでしまった“一人”の視点からヒロシマを描いている。

    原爆投下は戦争という、国と国、体制と体制、思想と思想の対立の末の大きな犠牲であるけれども、それはすなわち、遠い異国の名も知らぬ人間に、訳の分からぬ理由である日突然だれかが殺されたという「事件」がたくさん在ったということである。

    たくさんの人が死んでしまったという表現では生温い。
    “一人”の人が死んだ事件が、事実が、その日、たくさん在った。
    その“一人”はたまたま隣にいた人だったかもしれないし、もしかしたら私だったかもしれないという恐ろしい事実が。

    嬉しい?
    十年経ったけど
    原爆を落とした人はわたしを見て
    「やった!
    またひとり殺せた」
    とちゃんと思うてくれとる?
    (p.33)

    2013.05.13

  5. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    原爆投下から10年後を描いた『夕凪の街』、50年後、60年後の『桜の国』と、時を経、人々が日常を取り戻そうとしてもなお、様々な形でよみがえる原爆のつめ跡。
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