夕凪の街 桜の国

昭和30年、ヒロシマを舞台に一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。
最もか弱き市井の人たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか。
こうの史代が描く渾身の問題作。

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コメント

  1. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    この世界の片隅によりも
    戦争のばーか原子爆弾仕方ないとか
    いってんじゃねーーーよカスとか
    シンプルに怒りが湧く。

    311があって余計に打たれる。

  2. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    映画公開当時に、映画を見終わってすぐ読みました。

    学校で“戦争”について長年教えられてきて、戦争はいけない!
    と考えてはいるけど、心のどこかで「じいちゃんばあちゃん達の時代のこと。
    遠い時代のこと」と思っていて、自分と距離が離れていた。

    けれど、この作品を観て読んで、この時代に自分と同じ世代の女性たちがいたこと、自分たちと同じように生活していて笑ったり悩んだり誰かを想っていたことに気づかされました。

    当たり前のことなのに気づいてなかった。
    そのことに、頭を殴られたような衝撃でした。

    そして戦争で奪われたものの大きさや苦しみを、今までよりもリアルに想像することができました。
    それが今もなお続いていること、決して遠い時代のことではないことも。

    大切な一冊です。

  3. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    私の中で、何度も戦争はいけないことだと思っていたが、ここまでそれを強く思わせてくれた作品はありませんでした。
    また、私の思いが、実は遠い過去の出来事であることから、逃げていたことも実感いたしました。

    「夕凪の街」を読んで、想像を絶する恐ろしさを感じ、一瞬でも読まなきゃよかったと思った自分に不快感を抱きながらも、「桜の国」を読んだ後は、少し落ち着いて、あれこれ思いを巡らせる自分がいました。

    原爆投下については、自然現象ではなく、あくまで人間が引き起こしたものであることを再実感したときの絶望感は、なんとも筆舌に尽くしがたい、哀しくてやり切れないものがあり、生き残った人たちも、それの影響を間接的に受けて生きていかなければいけない思いは、如何ばかりだったのだろうか。
    それを、この作品では、登場人物たちの一見、明るい雰囲気を見せながらの、内面での葛藤や思いを吐露する形で、教えてくれます。

    ただ、その後の世代における辛い中でも、ささやかな和みや幸せを感じさせたエピソード(特に、七波の両親の結婚へのやりとりは涙ものでした)や、ヒロシマとの向き合い方には、家族という、思いを受け継いでゆくものの生きる姿を、まざまざと見せられた思いでした。

    以下、印象に残ったというか、心に刻もうと思ったフレーズを掲載しますが、ネタバレを気にされる方はご注意下さい。

    誰もあの事を言わない
    いまだにわけがわからないのだ
    わかっているのは
    「死ねばいい」と誰かに思われたということ
    思われたのに生き延びているということ

    嬉しい?
    十年たったけど
    原爆を落とした人はわたしを見て
    「やった!
     またひとり殺せた」
    とちゃんと思うてくれとる?

    あんた被爆者と結婚する気ね?
    何のために疎開さして養子に出したんね?
    なんでうちは死ねんのかね
    うちはもう知った人が原爆で死ぬんは見とうないよ

    母からいつか
    聞いたのかも
    知れない
    けれど こんな風景を
    わたしは知っていた
    生まれる前 
    そうあの時 わたしは
    ふたりを見ていた
    そして確かに
    このふたりを選んで
    生まれてこようと
    決めたのだ

  4. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    大学のとある講義で取り上げられてから、気になっていた作品。

    同じように被爆して、命を落とす人がいる一方で、なぜ自分は生き残る側の人間になったのか…と考え出したら、きっと苦しかったろうなと思います。
    それでも、そこに意味はあったんだと思いたいし、見つけることができたら、少しは救われたような気持ちになれるのかもしれないなと思いました。
    想像することしかできないけれど。

    京ちゃんや七波と凪生のような、被爆二世・三世も、偏見とか、色々と闘うモノが多くて大変なんだろうなと思います。
    これは今の福島の人たちにとっても、共感するところがあるかもしれませんね。

    遠い昔の悲劇のように思えていたけど、それでも本来は、広島と長崎、そして福島のある日本に住むすべての人が背負い、考え続けるべき問題なのかもしれないです。

    それにしても、この方の作品はどうしてこう、心に沁みるんでしょう…。

    作品全体もそうですが、あとがき(102頁~)もじっくり読み込むと、自分の考えが見えてくる気がします。

  5. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    本も薄いし、さらっと読み通せるけど、読み流す訳にはいかない原爆の物語。
    最近話題にもなった“はだしのゲン”がすぐに思い浮かんだけど、小学生時代にあれを初めて読んだときの衝撃に近いものがあった。
    描き方は全く異なるけど、こっちはどちらかというと間接的描写によって訴える手法。
    でもそれだけに、読者個人に考えさせるところが大きいと思うし、何度も繰り返し手に取りたくもなる作品だと思う。
    ふとしたときにまた読み返したいと思います。
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