夕凪の街 桜の国

昭和30年、ヒロシマを舞台に一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。
最もか弱き市井の人たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか。
こうの史代が描く渾身の問題作。

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コメント

  1. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    この本を読んだのは2度目。
    1度目もすばらしく衝撃を受けたけれど、詳細をすっかり忘れて読んだ今回もすばらしく衝撃を受けた。
    ヒロシマをこのように描かれている本(漫画)は数少ないのではないでしょうか?恐ろしいし悲しいし辛いけれど優しい。
    みんなに読んでもらいたいし、後世に残ってほしい作品。
    ときどき立ち止まって読み返したい。
  2. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    「その〈週間ポスト〉に北野武の(東日本大震災についての)インタビューが載っていた。

    “「二万人が死んだ一つの事件」じゃなくて、「一人が死んだ事件が二万件あった」”」
    (桜庭一樹『本のおかわりもう一冊』より)

    この漫画は、まさにその、死んでしまった“一人”の視点からヒロシマを描いている。

    原爆投下は戦争という、国と国、体制と体制、思想と思想の対立の末の大きな犠牲であるけれども、それはすなわち、遠い異国の名も知らぬ人間に、訳の分からぬ理由である日突然だれかが殺されたという「事件」がたくさん在ったということである。

    たくさんの人が死んでしまったという表現では生温い。
    “一人”の人が死んだ事件が、事実が、その日、たくさん在った。
    その“一人”はたまたま隣にいた人だったかもしれないし、もしかしたら私だったかもしれないという恐ろしい事実が。

    嬉しい?
    十年経ったけど
    原爆を落とした人はわたしを見て
    「やった!
    またひとり殺せた」
    とちゃんと思うてくれとる?
    (p.33)

    2013.05.13

  3. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    被爆者、というと特別な存在のようだがそうではないことを教えてくれる。
    広島に落ちた原爆、長崎に落ちた原爆、そこで生き延びた人たちとその家族、子孫たち。
    この経験が消えないことと同じように、いのちがつながっていくことが当たり前なんだと思うことができた。

    作者があとがきで指摘しているように、関東の人たちには、知る機会がなかったことでよくわかっていない人がいる一方で、周辺に被爆者はいなくても資料や証言を通じて知ったことで、より深く知ろうとし、自分にできることはないか、と自問を続ける人たちも少なくないことを想起した。

  4. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    以前から話題になっていたので、読んでみたいなとは思っていた。

    でもそんなに絵柄も好きではないし、本も薄いので買うのをためらって、今日まで読まずにきた。

    図書館で見つけて、あ・・・ついでにこれも借りとこ。
    くらいの気持ちで手にとった。

    じっくり読んで言葉がでなくなった。

    これは購入して自宅に置いておき、娘が大きくなったときに読ませなくてはいけない本だと思った。

    戦争って、こんなものなんだ。

    深く深く心に突き刺さった。

    素朴な絵柄に、ほのぼのと進む話し。

    なのに心がこんなにも痛むなんて。

  5. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    「この世界の片隅で」が佳作だったのでこちらも手にとってみました。

    こちらも原爆絡みの作品ではあるんですが、戦中(後)、70~80年台、現代の3つの時間で書かれており、時代の継続性というのを改めて感じさせられました。

    重いテーマを扱いながらコメディを含ませて軽く仕上げているところはさすがこうの先生というところでしょうか。

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