夕凪の街 桜の国

昭和30年、ヒロシマを舞台に一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。
最もか弱き市井の人たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか。
こうの史代が描く渾身の問題作。

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コメント

  1. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    第二部の主人公の明るさと前向きさ、父親のとぼけたさまがなんとも良い。
    作品中で断片的に描かれるこの父親の物語こそが、静かで真摯なお話の真ん中にある。
  2. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    昭和三十年。
    原爆投下後の広島で暮らす一人の女性の人生と、彼女に関わる人々の運命。

    彼女が日々を生きる上で感じる幸福と、その隙間から垣間みる記憶と、その向こうの死。

    戦争を…特に原爆をテーマにするあたり、こうのさんの類い稀な感性と作品への愛を感じます。

    にしてもこうのさんの描く女性ってどうしてこうも魅力的なんでしょう。
    可愛い。
    本当に可愛い。
    否が応でも身近に感じてしまうんですよね。
    そして男性陣も素敵ときている…。

    戦後70年。
    あの頃と変わったもの。
    変わらないもの。
    そういう一つ一つを大切にしていきたくなる素敵な物語です。

  3. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    昨年の東日本大震災のあとに、広島・長崎の原爆が頭によぎりました。

    随分と昔に購入したこの書を、本棚から引っ張り出し読みたくなったのです。

    昭和20年8月 6日のあの日、広島での悲劇は、後世までも苦しめている。

    平和ボケの私は何をやっているのだろうか.... 。

    こうの先生の絵タッチが、淡く優しく、戦争を知らないものたちに伝えてくれる。

  4. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    2008/1/19 読了
    103ページ

    図書館で借りる予定だったが、家にあった。

    「夕凪の街」は原爆投下10年後の広島で暮らす女性の物語。

    生き残ったことに後ろめたさを感じていた主人公がやっと幸せになってもいいのだと思えた瞬間、自身に原爆症の症状が出る。

    『嬉しい? 十年経ったけど 原爆を落とした人は私を見て「やったまた一人殺せた」とちゃんと思ってくれとる?  ひどいなあ てっきりわたしは 死なずにすんだ人かとおもったのに』
    戦争が終わっても、尚も殺される無念さ。

    「桜の国」は現代で被爆者遺族や被爆2世を中心とした物語。

    身近な死が被爆が原因なのか誰にもわからない。

    だけど「被爆」による異常を差別する偏見や「もう知っている人が原爆で死ぬのを見たくない」という葛藤。

    薄い本だけど、内容は重い。

    もっとも弱い立場の人たちが受けた戦争は、決して風化されることなく心を打つ。

    言いようのない感情が心の中にじわじわしてきて、やりようがなくただただ心が打ちのめされた。

  5. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    ヒロシマその後。

    色々原爆の話はあるけど、こんなに普通の人の、普通の生活が、生きるという当たり前の事が、静かに消えていく、消されていくことが、淡々と描かれることによって逆に読む人の心を深くえぐる。

    子供にも読ませたい。

    というか、日本人は、原爆に関わる人は、読んで欲しい本。

    あっさりしているようで、読んだ後はしばらく放心しました。

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