この世界の片隅に

呉市に嫁いだすずは、不器用ながら北條家に溶け込み日々を過ごしてきた。
だが、やがて戦争の匂いがすずの暮らす街を色濃く染めていく。
空襲、原爆、終戦。
戦争が一人の女性の小さな世界を歪ませていく。
ページを捲る手が震える、魂の最終巻!

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コメント

  1. user より:
    この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

     戦争が終わった時の主人公がすごかった。
    今の時代に生きている私からしたら、終わって良かったと思うけど、それはあくまで未来から過去を見てる目線でしかないんだなあとしみじみ。

     もちろん終わって良かったと思う気持ちがなかったとは思わないけど、ただ良かった良かった、では割り切れないものがあるんだなあと思った。

     泣ける話と言うより、生きている事に感謝したくなる話だった。
    普通に生きていけると言う事が、それだけで素晴らしい。

  2. user より:
    この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

    映画が話題だったので気になっていたのですが、その原作本を読む事ができました。

    本当に面白く、切なく、楽しく、ツラく、心に沁みる話で名作だと思います。

    登場人物たちが意外と狭く、複雑に関係しあう伏線がそこここにあり、読み返してもハッとさせられます。

    戦時中、苦しい時代・世界・現実をほんわかとした画と主人公でほのぼのと読ませるところがすごい、と思いながら読んでいたのですが、そのほんわかの中で戦時中の歪んだ世界観を描き切り、逆に読んでいる我々にここまで苦しさを伝えることができる作者の力量に脱帽です。

  3. user より:
    この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

    2020.01.16

    映画を見た後に、原作を再読できてよかった。

    映画がいかに、原作を大切にしているかがよくわかったし
    そして「平和が良い」「戦争は良くない」とかいう一般論ではなく
    どこか抜けている、ほのぼのとしたすずさんという女性を
    こうも絶望と変貌させるだけの脅威をはらみ
    生活と命を根こそぎ奪っていく愚かさを、ありありと見せつけている。

    漫画は限られたページとシンプルな絵ながら、それが痛いほどわかってしまった

  4. user より:
    この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

    現時点で漫画でひとつ選べといえば、たぶんこの本を選ぶと思います。

    戦時中の広島の小さい家庭に生まれた主人公、絵を描く事が好きな少女すずが、世界の片隅でほのぼのと生きて行く話。
    戦争という残酷な世界の中での日常/非日常の出来事を、等身大のスケールまで降ろしてきて、喜びや怒りや哀しみや楽しみを描いています。
    その等身大、普通であるがゆえにとても読み手の胸を打つ名作です。

  5. user より:
    この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

    太平洋戦争時の広島・呉の話です。

    上巻からの感想を全部かきます。
    ネタバレするのでご注意。

    たくさん戦時中の本を読んだりドキュメントを見てきましたが、これは素晴らしいのでぜひ読んで欲しい本です。
    絶賛できます。

    日常を丁寧に描いている上、主人公すずの可愛らしい性格も相まって、うっかり戦時中だということを忘れそうになりながら、「何年何月」という進み方のため、じわりじわりと「戦争」というものが実感できてしまいます。

    同じ著者でやはり広島の「夕凪の街 桜の国」がありますが、わたしはこちらの「この世界の片隅で」の方が胸にきました。

    上巻は比較的というかかなり穏やかです。
    主人公を筆頭にその周りの人も表情が暗くなく、この本が戦争ものだということを忘れてしまいそうでした。

    なによりすずの無邪気で可愛らしいこと。
    少女時代からお嫁に行くまでです。
    むしろ、お嫁に行った先で大丈夫なのかなあと心配になってしまいました。

    中巻は、いよいよ空襲がくるものの、まだまだ穏やかでした。
    すっかり家族になって周りとも溶け込んだすずとその家族の微笑ましいお話が多く、戦争ものというより人情もののような…
    旦那さんとの初々しいお話につい頬が緩んだりしました。
    不幸なこともあるし不便なこともあるし理不尽なこともあるけど、それでも幸せそうでした。

    下巻。

    怒涛の展開にもう目が離せませんでした。
    一気に終戦まで。

    戦争で大切なものを失う理不尽さとそれによって受ける精神的打撃に、無邪気だったすずの表情の変わりように胸が締め付けられました。

    それでも、最後はこれから頑張って生きて行こうという暖かさで〆られて、復興していく彼らの姿も見たいなと思いました。

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