チワワちゃん

バラバラ殺人事件の被害者は、みんなの知っている「チワワちゃん」だった。
彼女にはたくさんの友達がいた。
でも本当は誰も彼女のことを何も知らなかった……。
表題作のほか「夏の思い出」「チョコレートマーブルちゃん」など六編を収録した珠玉の短編集。

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コメント

  1. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    「でもチワワちゃんも自分がなんなのかきっとよく分んなかったと思う
    (あたしもそうだもんなんて安易か)」
  2. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    チワワちゃんは バラバラにされて東京都すいせんの白いビニール袋につめられて死んだ 白いビニール袋を何重もかさねて東京湾にほうり捨てられたチワワ 可哀そうに一緒にプールにいった時も犬かきすら出来ず みんなに笑われてプンプンしながらクラランスの日焼け止めクリームをパラソルの下でぬっていた カナヅチのチワワだったのに(「チワワちゃん」)
    「ギスギスにやせてカレン・カーペンターみたくなるの」「だれそれ?」「アメリカの女のこ 歌手でね」「お兄さんとうたっててね」「きれいな声でね世界中の人に愛されててね」「でもダイエットしすぎて死んじゃったの」「フーン」「もしあたし達が死んじゃったらどう言われるのかなあ」「んー 死因にもよるけど」「日本の女のこがね」「死んじゃった」「それだけよ」(「チョコレートマーブルちゃん」)
  3. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    岡崎京子はすごいなぁ。

    何年経っても、すごいのが変わらないのがとってもすごい。

    私がまだ若かった頃の空気を、感覚を、少し新しい気持ちで蘇らせてくれる。

    若い時にも。
    そしてもう若くはなくても。
    違和感なく読めるマンガや小説は意外に少ないと知っている。
    私の中で岡崎京子と吉田秋生はたぶん、きっとずっといける!

    しかし問題は母として子供に解禁するにはかなりデリケートなジャンルってことよね。

  4. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    短編7篇。
    この作品は僕の中では岡崎京子の絶頂期の中の一つで、特に「チョコレートマーブルちゃん」と表題作の「チワワちゃん」にはこの人がこれまで書いてきたエッセンスのほとんどが入っていると思う。
    この頽廃的な感じ。
    バブル期。
    そして、それを読んでいるのはこれまた頽廃的な時代。
    バブル期とは対極に位置する今。
    これが意外とピッタリ符号し合っているというか、しっくり来る。
    ように久しぶりに岡崎京子を読んでいて、感じたこと。
    だったりする。
    (10/4/25)
  5. user より:
    チワワちゃん (単行本コミックス)

    岡崎京子の短編集。

    目次
    LOVE,PEACE&MIRACLE
    夏の思い出
    チョコレートマーブルちゃん
    GIRL OF THE YEAR
    チワワちゃん
    空を見上げるーあとがきにかえてー
    好き?好き?大好き?

    殺されたチワワちゃんの思い出を友人が語っていく中で構成されていくチワワちゃん像。

    社会学的質的研究に頻出する「アイデンティティの多元性論」を地でいくような作品。

    劇的な出来事ーー海の家での一時、花園探し、ガールオブザイヤー、友人の死ーーが起こるのに、起これば起こるほど登場人物も読者もからっぽ感が増していく、岡崎京子が繰り返し描く「退屈」が炸裂している。
    それは後書きで岡崎が述べる「こわいもの」の1つなのだろう。

    それは登場人物が自らの立ち位置ーーマンガの中ーーを把握していることを表す台詞、現代思想用語による作者のコマへの介入、もってまわった言葉使い、引用によって表象されているのではないだろうか。
    (仮説)

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