夕凪の街 桜の国

昭和30年、ヒロシマを舞台に一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。
最もか弱き市井の人たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのか。
こうの史代が描く渾身の問題作。

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コメント

  1. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    何度読んでも心が
    キュウッてなる本

    戦争は終わった後も
    日常に潜み続ける...

  2. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    【読了メモ】 (151208 0:00) こうの史代 『夕凪の街 桜の国』/双葉社/2004 Oct 20th/
  3. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    広島、長崎に落とされた原爆は一瞬にして十数万人の命を奪った。
    この物語は「原爆症」という放射線障害によって、何十年経っても、恋を奪われたり、差別されたりと原爆が過ぎ去ったものではないことをおしえてくれる。

    一章の「夕凪の街」では原爆の悲惨さを描いているが、その後を物語る「桜の国」は絶望に負けずに生きてきた人々の心情を桜の花びらに託している。

    後世に残したい漫画の一作だ。

  4. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    ヒロシマをテーマにした漫画です。

    ふんわりとした日常生活が基盤になっているんですが、好きな人がいて、両思いで、幸せなはずなのに、原爆の爪痕が一人の女性の心に深く残っていて、切ない物語でした。

    私はどうしても原爆が落ちた瞬間にしか意識がいかず、もう済んだことのように考えてしまっていたのですが、この漫画を読んで「核の毒」というものを否応なく意識させられました。

    後半の物語では、前半の女性の弟の娘が登場します。

    疎開し、原爆の毒を免れた男性なのですが、話が進むにつれて、伴侶となった女性が実は…。
    ということが分かってくる。

    そのなれそめの物語は切なくも甘酸っぱく、なんとも言えない気持ちになりました。

    そして生まれた娘は母が吐血している姿を見、人の死に大変傷ついています。

    戦争や原爆は過去の出来事であっても、その事実はその場限りで終わらず、今もまだ傷ついている人がいるのかもしれない。

    戦争もの、平和を考えるような本だと、どうしても「戦争を許すな」と教育的な部分がにじみ出たものが多い。

    でもこの本では、もっと個人的な心の傷を描いている点がよかったと思います。

    これまで見てきたヒロシマを扱ったものとは違い、ほんのりと希望を残していて、それでいて突き刺さるような残酷さの演出も秀逸な作品でした。

    死んでいった人々に対して、生きている人はどう向き合えばいいのか、という問題は、原爆や戦争から時代が過ぎ、また死そのものが特殊なものになった時代だからこそ、積極的に考えていくことが大切だと思います。

    原爆が落とされたことを許してはいけないということだけではなくて、その事実から浮かび上がってくる問題は一人ひとり違うと思うのです。

    この作品以外にも様々な戦争を取り扱った作品はありますが、それも一つ一つを新たな気持ちで見るべき、と思います。

  5. user より:
    夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

    昭和三十年。
    原爆投下後の広島で暮らす一人の女性の人生と、彼女に関わる人々の運命。

    彼女が日々を生きる上で感じる幸福と、その隙間から垣間みる記憶と、その向こうの死。

    戦争を…特に原爆をテーマにするあたり、こうのさんの類い稀な感性と作品への愛を感じます。

    にしてもこうのさんの描く女性ってどうしてこうも魅力的なんでしょう。
    可愛い。
    本当に可愛い。
    否が応でも身近に感じてしまうんですよね。
    そして男性陣も素敵ときている…。

    戦後70年。
    あの頃と変わったもの。
    変わらないもの。
    そういう一つ一つを大切にしていきたくなる素敵な物語です。

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